ファロン・シャーロック(Fallon Sherrock)は PDC 世界選手権で史上初めて勝利した女性選手、愛称は Queen of the Palace。2019年の2試合、抱えている健康問題、そして家族ぐるみでダーツをやってきた背景をまとめました。
ファロン・シャーロックとは:「Queen of the Palace」の由来
シャーロックは1994年、イングランドの Milton Keynes 生まれ。ダーツに専念する前は出張美容師でした。愛称Queen of the Palaceは、世界選手権の会場 Alexandra Palace にちなみ、そこでの歴史的な結果から付けられました。
2019年世界選手権:男性選手を破り、さらにシード11位も撃破
2019/20年世界選手権1回戦、シャーロックはTed Evettsを3-2で下し、大会史上初の女性勝者になりました。2回戦の相手は世界11位のMensur Suljović。ここでも3-1で勝ち、最終レグをブルで締めくくりました。会場は「There's only one Fallon Sherrock」と歌いました。3回戦は Chris Dobey に敗れましたが、あの2勝はダーツ史に刻まれています。
試合中も水が手放せない、先天性の腎臓の持病
シャーロックは2017年に腎臓の治療を受け、薬の副作用で顔がむくみネットで中傷されましたが、その経験を練習の動機に変えたと語っています。持病のためお酒は飲まず、試合中も水を飲み続ける必要があり、水は習慣でなく必須です。2025年には腎臓の問題で体力に影響が出て休養を発表しました。
息子 Rory と、家族ぐるみのダーツ一家
シャーロックはシングルマザーで、息子のRory(2014年生まれ)は自閉症の診断を受けています。彼も投げたがるので、練習時はもう1台ボードを用意すると語っています。父 Steve は電気工事士、母 Sue はスーパーのレジ係で、2人とも県レベルの大会に出ていました。双子の妹Feliciaも選手で、2人でユース世代のタイトルを取り、イングランド代表としても一緒に出場しています。
彼女が切り開いた道:PDC Women's Series
あの2勝がきっかけで女子選手がPDC大会に出場する道が開かれ、今のPDC Women's Seriesはその延長線上にあります。シャーロックはその後、2022年 Women's World Matchplay で優勝、Women's Series 通算21回優勝(Beau Greaves に次ぐ2位)。2023年には女子選手史上初のテレビ中継ナインダートフィニッシュを達成し、同年 MBE を授与されました。
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