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選手紹介

ロブ・クロスとは:電気工から2018年世界王者になった男の物語

ロブ・クロス(Rob Cross)はプロになる前、住宅用の電気工事を仕事にしていました。愛称「Voltage」(電圧)はそこから来ています。2016年にプロへ挑戦し、翌年に初出場したPDC世界選手権でいきなり優勝。決勝では16回優勝のフィル・テイラーを7-2で下し、テイラーが事前に公表していた引退試合でもありました。電気工が世界王者になるまでの物語です。

イングランドのダーツ選手ロブ・クロスが試合中に集中して投げている様子、チームウェア着用
ロブ・クロス、愛称 Voltage、元電気工で2018年に初出場ながら世界王者になった。写真:Sven Mandel / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0。

ロブ・クロスとは:電気工出身のイングランド選手

クロスは1990年、イングランドのケント州で生まれ、電気工事の仕事をしながらパブリーグやアマチュア大会でダーツを続けていました。幼い頃から鍛えられた選手とは違い、20代半ばまでダーツは趣味で、本格的にプロを目指したのは2016年からです。

「Voltage」という愛称の由来

愛称に凝った由来はなく、そのままの意味です。元電気工だから「Voltage」(電圧)。職業がそのまま愛称になる例は珍しくありませんが、愛称とその後の実績の差がここまで大きい選手も稀です。電気工が2年でダーツの世界王者になるとは、誰も予想していませんでした。

2016年プロ挑戦、翌年に正式ツアー資格を獲得

クロスは2016年、アマチュアとしてUK Openの予選に出場し早期敗退しましたが、堅実な得点力が関係者の目に留まりました。2017年、Q School(予選スクール)でPDCの正式ツアーカードを獲得し、ここで本当のプロ選手になります。世界王者になるまで、残り1年もありませんでした。

2018年、初出場の世界選手権でいきなり優勝

2018年のPDC世界選手権は、クロスにとって初めての出場でした。勝ち上がって迎えた決勝の相手は16回優勝のフィル・テイラー。7-2でテイラーを撃破し、平均は107.67、世界選手権決勝の歴代3位の高スコアでした。プロ転向からわずか11か月で、ダーツ界最高の栄冠を手にしたのです。

この決勝は、フィル・テイラーの引退試合でもあった

さらに劇的なのは、テイラーがこの大会を最後にすると事前に公表していたことです。無名の挑戦者が王者になったその夜、約20年間君臨した王朝が幕を閉じました。これほどきれいなタイミングの一致は、スポーツ界でも稀です。試合の様子は下の動画から見られます。

Rob Cross vs Phil Taylor・2018 PDC World Championship 決勝:元電気工の挑戦者が初出場優勝、同時にテイラーの引退試合。

その後:2019年、まぐれではないと証明

一度優勝すると「まぐれ」と疑われがちですが、クロスは結果で応えました。2019年、World Matchplayで優勝(決勝でMichael Smithを撃破)し、世界選手権とWorld Matchplayを両方保持した史上4人目の選手に。電気工からダブル王者まで、わずか3年です。

ロブ・クロスの物語は、ダーツが出自を問わないスポーツだと教えてくれます。他の選手も知りたい方はヨーロッパのスティール選手ガイドへ。彼が引きずり下ろした伝説はフィル・テイラーとはをどうぞ。自分でも試したい方は、AI DARTS のソフトダーツ台は24時間開いています。メニューはこちら。

見たあとは自分でも投げてみる?