AI DARTS ● ← ブログに戻る

遊び方ガイド

ダーツはなぜ501なのか:501の由来と、最短9本の数学

ダーツの 501 は、なぜ500ではないのか。この記事では 501の由来 を説明します。最初の301はどこから来たのか、なぜ最後の1本はダブルに入れる必要があるのか、なぜ1レグ最短9本なのか、そしてマシンで遊ぶソフトダーツの01と、テレビで見るハードダーツ(スティール)の501はどう違うのか。読んだあとに一度プレーすれば、どの数字にも理由があると分かるはずです。

50秒動画:501の由来と9本の計算(中国語ナレーション・中国語字幕)

501の由来:最初は301、しかも木の板で数えていた

最初に広まった01ゲームは、実は 301 でした。ダーツ史家 Patrick Chaplin によると、昔のイギリスのパブではトランプゲーム用の クリベッジボード(cribbage board) を借りてスコアをつけていたそうです。この木の板は片側に30穴の列が2本あり、一周で 60、ゴールにもう1穴あります。

つまりこの板で遊ぶゲームは、どれも「60の倍数+1」になります。5周すれば 60 x 5 + 1 = 301。のちに501、601、701、1001が生まれましたが、全部が末尾の1を残しています。501が何年に登場し、なぜ301に代わって試合の標準になったのかは、はっきりした記録が見つかっていません。分かっているのは、今のプロの試合はほぼすべて501だということです。

末尾の1は何のためにあるのか

Chaplin はもう一つ、実用的な理由も挙げています。開始点がきりのいい数字だと、うまい人は20を狙い続けるだけで済み、ゲームが単調になる。末尾が1なら、いずれ 20から離れて、別の数字で端数を処理しなければなりません。

これは上がりのルールとつながっています。よく言われる説明は、ダブルアウト(最後の1本をダブルに入れる) は、終盤にも精度を求めるためのもので、T20を連打するだけでは勝てないようにする、というものです。ダブルで終わると必ず偶数、開始点は奇数なので、途中で一度は奇数を出して、ダブルで上がれる数字に「調整」する必要があります。このルールがいつ始まったかは諸説ありますが、今のPDCやWDFのハードダーツの試合はすべてダブルアウトです。

501はなぜ最短9本なのか

1本で取れる最高点は T20 = 60点。8本すべてT20でも480で、まだ21点足りません。だから 9本が理論上の最短 です。これが「ナインダーツ」の由来です。

501 // NINE-DART ROUTE VISIT 1 T20 T20 T20 -180 VISIT 2 T20 T20 T20 -180 VISIT 3 T20 T19 D12 -141 501 → 321 → 141 → 0 MAX 8 DARTS = 8 x 60 = 480 < 501 9 DARTS = MINIMUM / LAST DART = DOUBLE
いちばん定番のナインダーツのルート:180を2回、最後にT20、T19、D12で141を上がる。

Wikipedia の集計では、ダブルアウトのルールで501を9本で上がる組み合わせは全部で 3,944通り、そのうち2,296通りはブルで上がります(ハードダーツではインナーブルの50点がダブル扱い)。テレビ中継で初めてのナインダーツは、John Lowe が 1984年の MFI World Matchplay で達成しました。名場面をもっと見たい人は ナインダーツの歴史 の記事へ。

ソフトダーツの01ルールはハードダーツとどこが違う

電子ダーツマシンで遊ぶ01は、数字は同じでも、ルールが少しゆるいことがよくあります。

項目ハードダーツのプロ戦ソフトダーツのマシン(Phoenix など)
開始点ほとんど501301、501、701から選べる
上がりダブルアウトデフォルトはオープンアウト(シングルでも上がれる)が多く、マスターアウトやダブルアウトにも変更可
ブルアウター25、インナー50ファットブルが多い:ブル全体が50点。セパレートブル(25/50)にも設定可
スコア人が計算マシンが自動計算

ファットブルだとブルが「大きくて狙いやすい50点」になるので、ソフトの選手は上がりで直接ブルを狙うことが多く、D20やD16を狙い慣れたハードの選手とは考え方が少し違います。とはいえブルが50点でも、1本の最高点はT20の60点のままなので、501が最短9本という事実は変わりません。AI DARTS のマシンはゲーム開始時にルールを選べます。実際のデフォルト設定は店頭のマシンでご確認ください。ルール全体は クリケットと501の遊び方 にまとめています。

理屈が分かったら、いちばん早い確かめ方は自分で501を1レグ投げて、何本で上がれるか数えてみることです。AI DARTS の Phoenix 電子ダーツマシン は24時間稼働。AI DARTS 会員 でログインすれば、成績がランキングにも残ります。

501を1レグ投げて、何本で上がれるか試してみる?