Peter Wright(ピーター・ライト)のカラフルなモヒカンは、ダーツ界でいちばん分かりやすいヘアスタイル。しかも試合ごとに毎回違います。この記事では、あの髪を誰が作っているのか、どう始まったのか、Snakebite という愛称の由来、そして2度の世界チャンピオンの2026年の近況をまとめます。
Peter Wright とは:一度プロの世界を離れたスコットランド人
Wright は1970年にスコットランドの Livingston で生まれ、3歳でロンドンに移り、それ以来ずっとイングランド暮らし。それでも代表はスコットランドです。1995年、初出場の BDO 世界選手権で1回戦敗退し、その後プロの世界を離れました。建設作業員やタイヤ整備士として働き、ダーツは地元のリーグで投げるだけ。彼を呼び戻したのは妻の Jo でした。2人でテレビで2007年の Grand Slam of Darts を観ていたとき、Jo がもう一度プロに挑戦するよう背中を押したのです。
カラフルなモヒカンは美容師の妻 Jo の作品
Jo の本業は美容師。Wright によると、2009年に派手な色のパンツを何本か買って、それから「髪は Jo に好きにやらせた」のが始まりで、そこから少しずつ今のスタイルになったそうです。試合の前には毎回、Jo が約2時間、ときにはそれ以上かけて髪をセットし、色も模様も大会ごとに変わります。Wright はこの時間でリラックスして集中できると話しています。このキャラクターについては「表に出たがっていたもう一人の自分が少しずつ進化した結果」で、なぜなら「ダーツはエンターテインメントだから」と表現しています。
Jo も、髪をセットする時間は実は夫の気持ちを整える時間だと話しています。メイクを落とした夫は恥ずかしがり屋で口ごもりがちなのに、仕上がるとはっきり話せるようになる。「まるでジキルとハイド」だそうです。
Snakebite という愛称はお酒とは関係ない
イギリスで Snakebite といえばビールとサイダー(りんご酒)を混ぜたお酒のことでもありますが、Wright いわく、愛称はただ蛇が好きだから。「俺はちょっと蛇に似てる。静かで、一人でいるのが好きで、しつこくつつかれたら噛みつく」。
2度の世界チャンピオン:2020年と2022年
見た目が派手なだけでなく、実力も本物です。2014年に初めて PDC 世界選手権の決勝に進み、Michael van Gerwen に敗れました。6年後の2020年決勝では MVG を7対3で破り、49歳で初の世界タイトル。2021年に World Matchplay を制し、2022年の決勝では Michael Smith を7対5で下して2度目の世界王者に。同じ年の3月には51歳で初めて世界1位になり、史上最年長での初の世界1位となりました。
Peter Wright の近況:2026年に世界トップ32から陥落
ここ2年、Wright の調子ははっきり落ちています。2024年12月の世界選手権ではまだ平均101を記録し、前回王者の Luke Humphries を4対1で破りました。しかし2025年12月の大会では、2回戦でドイツの Arno Merk に0対3で敗退。2026年2月には2011年以来初めて世界トップ32から外れ、9月のランキングは37位です。本人は視力が原因のひとつかもしれないと話していて、メガネとコンタクトレンズを行ったり来たりしています。ルール上、2年間ランキングで40位以内を守れば2027 PDC世界選手権の出場権が自動で手に入ります。12月、カラフルなモヒカンで Ally Pally に登場できるのか。古くからのファンの多くが気にしているところです。
彼やほかのヨーロッパの名選手の紹介はヨーロッパのハードダーツ選手紹介で。同じく遅咲きのチャンピオンなら電気工から世界チャンピオンになった Rob Crossもどうぞ。自分でも投げてみたくなったら、AI DARTS は24時間営業。メニューはこちら。